日誌

第70回卒業式を終えて

70回卒業式を終えて

令和4年3月18日

 

 本日、伊奈自治会長、白石PTA会長をはじめ、ご来賓、保護者のご参列のもと、無事、卒業式を挙行することができました。コロナ禍ということもあり、人数制限や人選をした上での式ではありましたが、子どもたちの心に残るよい式になったのではと思います。

 さて、卒業式は、正式には「卒業証書授与式」と言います。つまり、式中最も大切にされなければならない時間は、証書授与ということになります。6年間の教育課程を終え、心身ともに成長した。もう小学校で学ぶべきものは何もない。これを知らされるのが証書授与であると思います。誉れなことであると思います。しかし、「ここは既に君の居場所ではないぞ」と突き放される場でもあると思います。今までの自分を見つめ直し、新たな自分づくりを決意する。この瞬間、人は奥歯をぐっとかみしめ、目線を遠くに移し、背筋を凛と伸ばします。

 呼名時の子どもたちの返事が印象的でした。どの子も大きな声で返事をします。とても立派でした。ただ、元気よく大きな声で返事をするという行為には、何ら価値はありません。その背景にあるもの、例えば過去の行為や学び、そして現在の活躍や今後の抱負、そういったものを他に誇ることができる。その自信が、大きな声となって表出される。だからこそ、返事に価値が灯るのです。今日ほど、6年生が頼もしく思えたことはありません。壁面いっぱいに飾られた大書も、証書授与の場としの雰囲気を存分に醸し出していました。

 第70回卒業式は、幕を閉じました。次は、第71回卒業式です。新たなストーリーの幕開けです。