日誌

逆上がり、がんばっています

逆上がり、がんばっています

令和3年10月19日

 

 1,2年生を対象にした逆上がり検定が始まりました。ねらいは、「目標に向かってがんばろうとする気持ちを育てる」です。初回検定で、1年生の子たちの約5割が、2年生の子たちの約8割が合格していました。

 早い子は、夏休み中から練習をしていたようです。ときどき、回れなくて泣き出してしまう子もいます。それだけ、逆上がりの習得に価値観をもってくれているなとうれしくなります。本年度終了時まで、何度でもチャレンジは可能です。何度も練習をし、ぜひ成功させてあげたいなと願います。

 初任の頃の奮闘ぶりを思い出しました。6段の跳び箱を全員跳ばせてやろうとむきになって指導したことがあります。1時間の授業では達成できず、2時間延長して指導をしました。40名の児童のうち、Sさんだけがなかなか跳べません。39名が見守る中、一人チャレンジを続けます。そのうち、周囲の子から盛んな声援が沸き起こりました。そして・・・、とうとう跳べたのです。Sさんは、うれし涙で顔をくしゃくしゃにして、同様に顔をくしゃくしゃにしている私に抱き着いてきました。

 目標に向かってがんばろうとする気持ちを育てる。Sさん同様、216名の子たちに育まれていくことを願います。Sさんについては、後日談があります。私の新婚旅行の帰り道、豊橋駅でSさんにばったり会いました。およそ20年ぶりの再会です。新婚夫婦に、温かなまなざしと言葉をかけてくれました。新婚夫婦にとって、最高のはなむけとなりました。