日誌

メッセージ

 頑張って今も咲いている1年生のアサガオの花。その鉢植えの前にある畑に、そのアサガオをまねるかのように、謎のうす紫の花が咲きました。何だろうと、1年生の子に尋ねてみますと、「サツマイモ」と返ってきました。

 サツマイモの花、ううん、見たことない。

 生活科の先生に調べてもらうと、サツマイモの花は、沖縄以外では咲かないそうです。……ただ干ばつがひどかったり、猛暑であったりすると、まれに花が咲くことがあると教えてくれました。ああ、そういえば今年の夏の暑さもかなりのものでした。健気に咲くその姿は、夏の酷暑に耐えぬいたという力強いメッセージなのかもしれません。

 さて、福岡ウォークが近づいてきました。

 元気いっぱいの2年生は、練習も兼ねて、校区探検に出発しました。

 潮音寺では、塩満保育園の園長先生にその歴史を聞きました。

 今から約75年前、豊橋空襲でほとんどが消失された中で、唯一火災を免れたのが、山門。その中には、恐ろしい形相で立ち尽くす一対の仁王像があります。その仁王像ににらまれてか、子どもたちもいつになくおとなしく座っていました。像の前に吊るしてあるわらじは、裸足の仁王様を気遣って、地域の方が編んで吊るしてくれたと話がありました。

 人々の思いを受け止め、阿吽の呼吸で、地域を守り続けてきた仁王像。彼らも、戦争当時戦火で燃える市街を目の当たりにして、その表情どおり怒りに満ちていたことでしょう。そう考えると、焼け残った仁王像は、私たちに戦争の悲惨さを伝えるひとつのメッセージのようにも思えてきます。

 いよいよ3日は、福岡ウォーク。福岡校区の街並みに残る風景には、さまざまなメッセージが隠れています。2年生、4年生の皆さん、歩いて、ふれて、考えて、福岡校区の声を聞いてみて下さい。