学校ブログ 創立150周年の記録(主担当:校長)

心の中に平和の砦を築くために 6年出前授業「豊橋空襲と戦争の歴史を学ぶ」

豊橋ユネスコ協会の渡邉正会長をはじめとして多くの方々にご来校いただき、「戦争と豊橋空襲の歴史を学ぶ」をテーマに授業を行いました。司会を務めていただいた鈴木民子先生が、かつて教員として磯辺小に勤めていたり、磯辺校区の民生委員さんが、協会のボランティアとして参加してくださったりするなど、磯辺校区にゆかりのある方も多く参加いただき、ご縁のある授業のように感じました。

初めに、渡辺会長から、軍都として栄えていた豊橋について、その歴史や施設などについて紹介いただきました。磯辺校区の周りには、陸軍施設、飛行場、演習場などが広がっていたことを学びました。また、運動場の横にある「平和の礎」の石碑についてもご紹介いただきました。

豊橋空襲のDVDを視聴したあとは、戦時中に幼児期を豊橋で過ごした大羽節子さん、坂部きよ子さんの子どものときの体験談をお聞きしました。終戦を小学校の低学年で迎えたお二人でしたが、父が出兵するときの家族の様子や豊橋空襲で焼夷弾を避けて逃げる様子などの鮮明な記憶をわかりやすく語ってくださいました。終戦を迎えたときのほっとした心境やその日に見た澄んだ青空などについてお話ししていただいたことが印象に残っています。戦争を望まない子どもの心は、今も戦時中も変わらないものと改めて感じました。途中の休憩では、防空頭巾やわら草履などのレプリカも見せていただきました。

質疑応答では、「戦時中の磯辺校区の様子」や「悪化していた当時の衛生状況」などについてお話しいただきました。豊橋ユネスコ協会の方々は「感想とお礼」を述べた6年代表児童の言葉が心に残り、とてもうれしかったと話していました。この授業が、子どもたちにとって「心の中に平和の砦を築く」一歩となってくれればと願っています。また、各家庭においても、6年生の子どもたちが学んだことや感じたことについて話題していただけたら幸いです。