授業配信・オンライン授業への取り組み
緊急事態宣言を受け、本校でも授業配信を希望する児童がいました。幸いなことに、学級・学年閉鎖や休校といった措置はなく、
一度も本格的なオンライン授業は実施していません。
しかし、対面授業との差を少しでも埋めようとする取り組みは、ゆくゆくは今後のオンライン交流の質を向上につながっていく
ものと信じています。ゆくゆくはオンライン授業でも、授業配信でも、子どもたちが参加している場所は異なれど、あたかも一
緒の空間にいて授業を受けているような感覚をもてるようにしていきたいと考えています。

令和4年2月18日(金) オンライン授業研究
 授業研究では、「教師の動き」「学級全体の学びの様子」「一人一人の子どもの学びの様子」などの参観を通して、本時の授業について協議をし、よりよい授業づくりを目ざして協議をします。
 授業研究会等でオンライン配信を行うことがありますが、なかなか思うように授業の様子をつかめないという声を耳にしました。そこで、1台のパソコンには外付けカメラとブルートゥース内蔵のマイクロフォン、2台のパソコンにはそれぞれカメラをつけ、初めて画面による配信に挑戦しました。
前日のオンライン授業参観の経験を生かしたカメラアングルもあります。
  
① 学級全体:前面の黒板の上(掲示スペース)に設置した書画カメラ
  ② 教師:背面黒板の前に設置したビデオカメラ
  
③ 特定の子どもまたはグループ:教室前面の右角またはグループの近くで若干見下ろすように設置したビデオカメラ(プリント類の記入状況がわかるように)
音声は、複数設置するとハウリングを起こすので、スピーカーフォンをブルートゥースで接続し、教室中央に設置しました。教室内すべての音声を安定して収音することができます。
 
パソコンの画面:参観者は、見たいカメラの画像をスポットライトで大きく表示ができる

          ①学級全体                       ②教師      

     ③特定の子どもまたはグループ         ブルートゥースで接続したスピーカーフォン

4Kカメラでも良好に配信できた。また、音声も中央に置いたマイクできちんと集音できた。
参観者からは、授業の様子がわかりやすかった。臨場感が伝わったと高評価であった。

令和4年2月17日(木) 2・3時間目 オンライン授業参観
 予定していた授業参観が、新型コロナウイルス感染症第6波、県下に出されたまん延防止等重点措置により、オンライン授業参観に変更されました。
その時の配信の実践例について紹介します。

【学級の様子 授業を受けている児童を中心に配信】

教室の左前にパソコンを設置し、本体内蔵のカメラとマイクを使って、児童の学習の様子を中心に配信しています。
本校では、外付けマイクを接続していることが多いです。
最も手軽な方法ですが、高さによっては前の児童しか映りません。また、音声むらも生じやすいです。

【発表者を中心に配信】

発表者を中心に配信をする標準的な設置です。
保護者は、子どもたち一人一人の発表を見ることができます。

【発表者と発表を聞いている学級の様子を同時に配信】

マグネット内蔵の実物投影機を外付けカメラとして活用し、黒板に設置します。
児童全員が映り込むように座席の移動することで、保護者は子どもを確認できます。
子どもの発表を見るのと同時に、それに対する学級の様子を確認することができます。

【ビデオカメラを使ってズームするなど画像にこだわった配信】

鮮明な画質と顔をアップするなど画角を意図的に変えたいときにビデオカメラを外付けカメラとして使用します。
HDMI→USBと変換するアダプターを活用します。
4Kカメラを使用していますが、ネットワークの速度に影響はありませんでした。

【見せたいものがしっかり見えるように子どもたちを支援】

TVの右下に映る配信状況を見ながら、発表物の位置をよりよい位置になるようにサポートします。
映っている画面が反転していますが、受信している側の画像は正しく表示されています。

担任は、授業で保護者に一番伝えたいことを考えて適切な方法で配信しています。
機器の特性を考慮して装置の設置をしたり、発表をする場合はその立ち位置やカメラの設置場所を考えて、オンワイン授業参観を視聴してよかったなと思えるように取り組んでいます。

【発表者の音声がきちんと届いているかモニタリングしながら配信】

ブルートゥースイヤホンをつけて、確認しながら配信しています。
オンライン授業では、両手が開くので授業をしやすくなります。


令和3年9月22日現在 授業は新希望者に向けた基本的な配信設備

【授業配信の取り組み】
  本校の標準的な配信設備例

  校務用パソコンに外付けマイク(無指向性、オン・オフスイッチ付のUSBマイク)、教材提示装置を外付けカメラとして
 使用しています。

【授業の流れ (算数の例)】
  〇 始め20分程度を教師からの学習内容の解説や質問等の応答する。
視聴者からの、質問等に即対応できるように、
   また授業の雰囲気が視聴者に伝わるように
学校も視聴者側も双方の様子がわかるようにマイクをオンにしておく。
  〇 中20分程度は、ワーク等を行う。学級は、担任教師のところへワークをもっていき個別指導する。その間、視
   聴者はカメをつないで順番待ちをしている児童にワークを見せて採点してもらう。視聴者がワーク等の学習に集中
   できるように学級のマイクはオフにする。
  〇 終わりの5分は、再度カメラを接続して本時のまとめをする。
 
  ※ 長時間画面を見続けないようにするために、中はワークなどに取り組む時間を取って、画面から目を離す時間を
   意図的に作っています。

令和3年9月2日現在
  〇通常授業の配信方法について 5-1通常授業の配信方法について.pdf
    Teamsで授業配信を視聴するときの、効果的な実施方法について紹介しています。カレンダーの活用、掲示板で課
   題等を示
すなど、視聴する子どもたちが参加しやすように、Teamsの活用法を紹介しています。

  〇オンライン授業について(児童配付用プリント) 
5-2児童配布用 オンライン配信授業について.pdf
    子どもたちの操作マニュアルが掲載されています。