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指導授業(道徳)を参観しました

指導授業(道徳)を参観しました

令和4年9月12日

 

 本日、5年3組にて校務主任 山岡教諭による指導授業(道徳)の実践があり、若手教員と共に参観しました。ねらいは、「相手のことを考え、すすんで温かい心で接していこうとする気持ちを高める」。資料は、「窓際のトットちゃん」で知られる黒柳徹子著「赤い松葉づえ」です。

 黒柳さんは幼少の頃、足の病気で入院をした。同室に、同じ病気で入院している同年齢の子がいた。黒柳さんは回復をし、退院後は松葉づえなしでの生活ができた。ある日、黒柳さんが家の近くを歩いていると、その子が赤い松葉づえをついてすれ違った。その時以来、すれ違うと、黒柳さんは横道にかくれるようになった。父に話しかけるように励まされても、どうしてもできなかったという内容です。

 主発問は、「あなたなら、女の子と話をしますか?かくれますか?」子どもたちは、理由をつけながら、立場を発表していきます。

 一通り、意見が出されたのを見定め、山岡教諭は「なんか気づいたことあった?この子、どうしてかくれたのだろうね。どうして、話をするのかな?」と切り込みます。かくれることで、相手を傷つけずにすむかもしれない。でも、話しかけることで、相手を励ますことができるかもしれない。行動は対極にあるかもしれないが、その背景にある思いは共に、相手を気遣う心だと子どもたちの気づきは深まっていきます。

 振り返りでは、「どちらも相手のことを考えていることがわかった」「もし、自分がこういう立場になったら、相手のことを考えて話しかけてあげたり、相手に寄り添えるような感じで話をしたりしたい」等、ねらいに迫る思いを確認できました。

 校長として、うれしかったことが3点あります。①指導者の工夫や資料のよさにより、子どもたちの道徳的価値観に変容が見られたこと。②若手教員が工夫ある授業を参観したことにより、授業力の向上に期待できること。③主任等ベテラン教員が補欠管理をし、若手教員を授業参観に送り出すといった組織的な対応がなされていること。

 夏休みが終わり、3週目を迎えました。熱中症指数が高く、外遊びに制限がかかる日が続きます。今後も、子どもたちの健康状態を常に見定めながら、教育活動を展開して参ります。



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