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5の3授業研究「フェイクニュースにご用心」

5の3授業研究「フェイクニュースにご用心」

令和4年2月14

 

 本日、5の3にて表題のテーマで、学級活動の授業を行いました。フェイクニュースは最近始まったものではありません。古くは、100年ほど前、ニューヨークで火星人襲来のフェイクニュースが発生し、人々に恐怖を与えたことがあります。また、戦前、日本でも空気がなくなるとのフェイクニュースが出回り、自転車のチューブ等を買いあさるといった事例も発生しています。ネット依存型の現在、様々な情報が飛び交う中、フェイクニュースは日常的に発生しています。私たちは、自分自身を守るだけでなく、安全安心な日常を保持するためにも、フェイクニュースに惑わされないようにしなければなりません。

 はじめに、担任から問題が出されます。

「ネットで話題になっている3つのニュースをお届けするよ。ただし、2つはフェイクニュースだよ」①動物園からライオンが逃げた。②中国封鎖でトイレットペーパーが品薄。③息どめ10秒で、コロナ検査ができる。

 「画像の有無、地名の表記等から信頼できる」との意見に対し、「画像は加工したものかも。インスタ系、その人が考えた可能性がる」との反対意見が出ます。「ニュースまとめサイト抜粋と書いてあるよ」「信用させるために書いているのでは」「友人から聞いたと書いてある。自分が責められないように」子どもたちは、真偽を確かめるための理由を探します。

 担任から答えが告げられます。①~③まで全てフェイクニュース。さらに、質問そのものもフェイクニュース。子どもたちはざわめきます。

 すかさず担任から、フェイクニュースによる被害の実際が告げられます。「動物園に電話が殺到し、通常営業ができなかった」「ライオンが怖く、地震避難ができなかった」具体的な被害発生を知り、子どもたちは被害を減らす方法を考えます。「疑う・調べる・確認する・広めない」子どもたちの発想は、確信をついていきます。

 具体的な事象と出会い、その影響を知る。その上で、解決のための意欲と気づきをもつ。この一連の過程が、情報の精査のための態度を作っていきました。

 情報が飛び交う昨今、自分にとって必要な情報を正しく選択し、それを活用する力がますます重要となります。間違っても、いかがわしいチェーンメールに加担してはいけません。知識は力。子どもたちは、次代の幸せと活躍のため、力を蓄えていきます。

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