日誌

校長室より

学習発表会(さわやか学級)を配信しました

学習発表会(さわやか学級)を配信しました

令和5年1月25日

 

 本年度の学習発表会が始まりました。学年ごとに日を決めて、オンラインにて家庭に配信するという新しい試みです。

 昨日、さわやか学級の発表会を行いました。校務用パソコン2台と教師用タブレット2台、大型モニター1台を活用しての配信です。子どもたちは、1年間の学習の足跡を発表用原稿等にまとめ、発表しました。

 6年男子は、英会話に挑戦。カレーライスのメニューにと野菜カレーを英語で紹介しました。発音もすばらしく、参観した教職員から感嘆の声が漏れていました。

 5年女子は、海の環境問題について言及。海に漂うプラごみが問題になっていること、生物の生命を脅かしていることを説明し、エコバックを利用することの大切さを訴えました。

 4年女子は、ジェンダーの問題について取り上げました。性差による生活習慣や職業への就業に多くの違いがあること、これらをなくしていくことが大切であることを訴えました。

 4年男子は、食品ロスについて担任と協力して発表。給食時、残食をしないように心掛けていることを、ある日の食事風景を録画し紹介していました。この日は、おかわりをする見事な食べっぷりでした。

 1年男子は、足し算・引き算を、さくらんぼ計算を使って見事に解答。1年女子は、自分の名前や動物の名称を黒板に丁寧に記述できました。もう一人の1年女子は、ダンゴムシの飼育の様子を愛情たっぷりに紹介しました。

 1年間の学びの確認に加え、子どもたちの成長を称える場となりました。今後、1年生は2月10日。2年生は2月8日。3年生は2月3日。4年生は2月16日。5年生は2月14日。6年生は2月15日に、それぞれオンライン配信をします。発表会を通し、子どもたちと1年間の成長について語り合いたいと考えます。

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3学期始まりました

3学期始まりました

令和5年1月11日

 

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

 3学期が始まりました。昨日の始業式にて、校長訓話として「1月14日は『愛と希望と勇気の日』だよ」と話しました。ご存じの方も多数いらっしゃることと思います。1959年のこの日、南極大陸を観測隊隊員が訪れた際、2年前に置き去りにしたカラフト犬の「タロとジロ」を発見し、保護をしました。映画化もされた有名な話です。

 2年間、自らの力で生き延びた「タロとジロ」。2頭の生命力、それを支えた勇気や希望。そして、命を慈しむ愛の心。これらの大切さを、子どもたちと共に今一度考えてみたいと思い、話題にしました。

 余談ですが、南極大陸には50余りの国や地域が観測基地を設営しています。南極大陸は、どの国の領土ではなく、共有の土地です。また、太古の昔から変化がほとんどなく、地球の歴史や環境変化を調査するのに最適な地であると言われています。人体に悪影響を及ぼす原因となるオゾンホールも、この地で日本人が発見したそうです。

 「愛と希望と勇気」、教育活動全般を通し、子どもたちに培っていきたい力や態度です。遠く南の空を見つめ、今一度命について思いを馳せてみようと考えます。

 

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冬休みを迎えました

冬休みを迎えました

令和4年12月26日

 

本日、三校交流(南部中・福岡小・栄小)の一環として、午前中6年生児童を中心に、南部中学校敷地内にて清掃活動をしました。中学生にまみれながらの活動です。90Lビニル袋が山積みになるほどのごみが集積されました。6年生の児童に活動の気づきを質問したところ、「中学校が大きく広いことがわかりました」とのこと。この気づき一つをとっても、三校交流の意義を再確認できました。

さて、終業式での校長訓話として、冬至にまつわる話をしました。今年は、冬至が12月22日であること。冬至は、1年の中で最も昼が短く、夜が長いこと。昔から縁起の悪い日とされているので、縁起の良いものを食べる習慣があること。縁起の良いものとして、「ん」がつく食材が食べられること。「ん」がつかないかぼちゃが食される理由は、別名「南瓜(なんきん)」他にも、けんちんうどん(にんじん・だいこんが豊富)が食べられることなどを紹介しました。

 かぼちゃ・にんじん・だいこん等の野菜は、栄養たっぷりの食材です。暗くて寒く体力を消耗しやすい時期に栄養価の高いものを食べ、健康な生活を送り続けたいと願う先人の知恵を感じずにはいられません。

 最後に、「冬至は12月21日の場合もありますよ。理由を『閏年』という言葉を使って説明できますか」という問題を提示しました。栄養にまつわる考え方が、国語的・社会科的な考え方だとすると、これは理科的・算数的な考え方となりそうです。

 先人同様、未来を担う子どもたちには、生活を潤すための知恵を高めさせていきたいなと考えます。

 読者の皆様、今年一年間お付き合いいただき、ありがとうございました。来年もお付き合いの程、よろしくお願いします。

 

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6年1組 再びお話タイム参観しました

6年1組 再びお話タイム参観しました

令和4年12月15日

 

本日、6年1組のお話タイムを参観しました。テーマは、「レジ袋の有料化に、賛成か反対か」前回同様、子どもの作文発表から、設定されました。必要だと思う子は帽子を白。必要でないと思う子は帽子を赤にし、それぞれの立場を知らせ合います。白帽(賛成派)が圧倒多数。赤帽(反対派)は6人という状況です。

討論は、白帽(賛成派)の意見から始まりました。「賛成です。海に流れてカメとか食べたりする。環境に悪いからです」「似ていて、4年生の時に習ったことで、今、海の中は魚よりもごみの量の方が多い。有料化で重さがちょっとでも減るかも」既習の内容を使っての説明です。同じく、「4年生の時にSDGsで、マイクロプラスティックが増えていることを知りました。有料化で少しでも・・・」

 「ここらで、少数派の意見も聞きたいな」担任の一言で、赤帽(反対派)の意見が出始めます。「レジ袋、使い終わったらごみ袋にしているよ」「調べてみると、エコバックとそれほど変わらない。スーパーで、ごみ袋を渡してもらい、そのまま使ってくださいとしてもらった方がいい」「レジ袋代ばかりかかって、お金が無くなったら自分にメリットがない」

 生活に即した考えを引き出すために、担任が経験談を話します。「エコバックって、いつも持っているわけじゃないよね。弁当買って、レジ袋なしで持って帰るのって熱くて運びづらいんだ」するとすかさず、「ゲ〇キ-では、環境にいいごみ袋をただでくれるよ」この意見を皮切りに帽子の色を変える児童が増えていきます。反対派が半数以上を占めるようになりました。「お金の節約になる」「有料のごみ袋を無料で配ってほしい」「スーパーとかに肉とか包むビニル袋みたいに、無料で配る物もある。有料化しても変わらない」

 終了時間が近づき、担任より「有料化については大人も意見がわかれます。有料化のきっかけ知っていますか?小泉大臣が始めたんだよ。良いか悪いか先生にもわかりません。1020年後の社会がどうなっているのか、大人になってから確認してください」との話。最後に提案者が、「自分は賛成意見だったけど、考えを変えました。確かに環境には悪いけど、買う人が減らないからです」

 学びを生活に照らし合わせた時、その子の学びはさらに深まります。そのためにも、担任による視点の提示が必要となります。話し合い中、数人の子同士、小声で話し合う場面も見られました。型にはまらず、のびのびと学び合う自治的な集団を確認できました。

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6年1組 お話タイム参観しました

6年1組 お話タイム参観しました

令和4年11月30日

 

本日、6年1組のお話タイムを参観しました。テーマは、「マラソン大会は必要か、必要ないか」子どもの作文発表から、設定されました。必要だと思う子は帽子を白。必要でないと思う子は帽子を赤にし、それぞれの立場を知らせ合います。思った通り、赤帽(必要でない)の子が大半を占めます。

「必要ではない。うれしい子は10人ぐらい。後の子は苦しい思いしかしない」「〇〇君に似ていて、マラソン大会をしなくても、体育の時間に走ればいい」「付け足して、ぐんぐんタイムで走ればいい」「順位をつけなくてもいい」「順位をつける必要が見当たらない」

様々な視点から、反対意見が出されます。

 担任の「白の人、少ないですね」の言葉に、白帽(必要)の子が発言します。「みんな、参加希望票出してるよね。希望してるじゃん」すかさず、「やりたくないという理由で書けないよ。最終的にはやらざるを得ない」「やらないと成績が下がると誰かから聞いた」白帽の子たちも黙ってはいません。「いや、だけど体を動かすことは大切だよ」「○○さんと同じ。こんな機会がないと、体を動かさない」体力向上に目を向ける子が出てきました。「でも、順位をつけるのは必要ないと思う」「無駄なプレッシャー」

 終末、担任から「みんな苦しいと思う。早い人も遅い人も。勉強でも苦しい時があるよね。また、考えてみようね」視野を広げさせる語りが入ります。最後に、提案者がまとめます。「みんなの意見を聞いて、体を動かす意味がわからないという意見が少なくて、びっくりしました」どの子も、体力を向上させるという視点をもっていることが確認されました。

 マラソン大会を次週に控えた、タイムリーなテーマでした。子どもらしい本音が聞けて、とても楽しかったです。次回は、「原子力発電は必要か、必要でないか」子どもたちに、来週も参観するよと約束をし、教室を後にしました。

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