お知らせ
4 校区の産業
 (1) 西郷の次郎柿は日本一
  西郷校区は、農業が盛んです。
中でも次郎柿の生産は、全国有数の規模を誇っています。
 毎年、3年生は総合的な学習の時間の教材として柿を取り上げています。
柿農家の方にご支援をいただき、摘果(てきか)や収穫(しゅうかく)の体験をさせてもらっています。
また、教室でも柿農家の方に来てもらって柿栽培のやりがいや苦労などについてお話を聞いて、
今後の柿栽培の課題について考えたりしています。
また、収穫した柿は、西郷の柿の良さを豊橋に広めようと三八の市で販売体験(はんばいたいけん)にも取り組んでいます。

柿農家の鈴木さんにいつも指導していただきます。


三八の市で柿を販売する3年生

  西郷校区の気候が、果樹の栽培に適していますので柿以外にも梨やブドウ、桃などの栽培をしている農家もいます。
西郷で収穫(しゅうかく)される果物は、どれもおいしいと評判が高いです。
6月から7月に収穫されるのは、桃です。甘くてみずみずしい桃は、とても評判が高いです。
かたくり山では、栗が栽培されています。秋になると甘くておいしい栗が収穫されます。
(なし)の栽培もかなりの規模で行われています。
秋の初めのころは、梨の収穫時期です。
幸水(こうすい)という種類が最初に収穫され、豊水(ほうすい)や香(かおり)が続きます。
秋の半ばには、新高(にいたか)という大きな梨が収穫されます。種類によって味は少し変わりますが、どの種類の梨も甘くてみずみずしい味が評判です。梨の花
big
  ブドウは、巨峰という種類が多く栽培されています。
緑色をしたシャインマスカットという種類も栽培されていて、人気があります。


イチゴを栽培している農家もあります。寒い時期に収穫できる甘くておいしいイチゴは、子どもたちにも大人気です。



 課題として、若手の後継者が少ないことです。農業を続けることをあきらめて、太陽光発電設備に切り替えてしまった土地もあります。
生活に必要な食べ物を生産する農業の魅力を理解し、生産性を高めたり、農産物の付加価値を生み出す工夫を凝らすなど、将来にわたって持続可能な「果樹の里西郷」を継承していくことを願っています。

(2) これからの高速通信技術
 「伸政富安通信特機(株)」
  これまでのメタルケーブルに代わって光を使った高速通信技術が注目されています。光通信は、電気の何倍ものデータ量を光ファイバーというケーブルを使って高速で通信することができます。富安電気通信は、この光ファイバーの通信網の構築に大きな役割を果たして活躍しています。

ケーブルの敷設作業の様子

(3) 建築を支える採石、アスファルト
 「東海CS」「東海アスコン」「鶴田石材」
  道路を作るときに欠かせないのが、採石やアスファルトです。西郷校区には、大きな採石場があり、東海CSと鶴田石材は採石を生産し、東海アスコンはアスファルトを生産しています。採石場では、固い岩盤を爆破して、大きな重機でくだいた岩を運んでいます。ここで生産された採石やアスファルトがこの地区の道路建築を支えています。

現場はまるでグランドキャニオンのようです


(4) 世界に通じるテクノロジー
  「西島株式会社」
  吉祥山のふもとに西島株式会社があります。この会社は、様々な工場の部品を生産する機械を独自で開発して作っています。西川町の岩盤がとても硬く、マイクロ単位の精密さが求められる工作機械の生産に適しているそうです。

 ここで生産された機械は、大手自動車メーカー(トヨタや日産)などの大きな工場で使われているだけでなく、広く世界中の大きな工場で使われています。西島株式会社は、独自の技術を持っています。その技術をもとにして作られた機械は、とても信頼されています。

 興味深いことに、この会社は定年がありません。何歳になってもその人の技術を生かせるはたらき場所が、ライフスタイルに合わせて確保されているのです。実際に80歳前後の社員が自分の技術を活かして活躍しています。このスタイルは、全国からも注目され、会社役員だけでなく、国会議員も視察に訪れるそうです。現社長の西島豊社長は、豊橋市の教育委員としても活躍しています


西川にある工場から世界に出荷されていきます。

インカムを使って5年生の子たちに説明す
る西島社長