日誌

校長室より

学習発表会(さわやか学級)を配信しました

学習発表会(さわやか学級)を配信しました

令和5年1月25日

 

 本年度の学習発表会が始まりました。学年ごとに日を決めて、オンラインにて家庭に配信するという新しい試みです。

 昨日、さわやか学級の発表会を行いました。校務用パソコン2台と教師用タブレット2台、大型モニター1台を活用しての配信です。子どもたちは、1年間の学習の足跡を発表用原稿等にまとめ、発表しました。

 6年男子は、英会話に挑戦。カレーライスのメニューにと野菜カレーを英語で紹介しました。発音もすばらしく、参観した教職員から感嘆の声が漏れていました。

 5年女子は、海の環境問題について言及。海に漂うプラごみが問題になっていること、生物の生命を脅かしていることを説明し、エコバックを利用することの大切さを訴えました。

 4年女子は、ジェンダーの問題について取り上げました。性差による生活習慣や職業への就業に多くの違いがあること、これらをなくしていくことが大切であることを訴えました。

 4年男子は、食品ロスについて担任と協力して発表。給食時、残食をしないように心掛けていることを、ある日の食事風景を録画し紹介していました。この日は、おかわりをする見事な食べっぷりでした。

 1年男子は、足し算・引き算を、さくらんぼ計算を使って見事に解答。1年女子は、自分の名前や動物の名称を黒板に丁寧に記述できました。もう一人の1年女子は、ダンゴムシの飼育の様子を愛情たっぷりに紹介しました。

 1年間の学びの確認に加え、子どもたちの成長を称える場となりました。今後、1年生は2月10日。2年生は2月8日。3年生は2月3日。4年生は2月16日。5年生は2月14日。6年生は2月15日に、それぞれオンライン配信をします。発表会を通し、子どもたちと1年間の成長について語り合いたいと考えます。

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3学期始まりました

3学期始まりました

令和5年1月11日

 

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

 3学期が始まりました。昨日の始業式にて、校長訓話として「1月14日は『愛と希望と勇気の日』だよ」と話しました。ご存じの方も多数いらっしゃることと思います。1959年のこの日、南極大陸を観測隊隊員が訪れた際、2年前に置き去りにしたカラフト犬の「タロとジロ」を発見し、保護をしました。映画化もされた有名な話です。

 2年間、自らの力で生き延びた「タロとジロ」。2頭の生命力、それを支えた勇気や希望。そして、命を慈しむ愛の心。これらの大切さを、子どもたちと共に今一度考えてみたいと思い、話題にしました。

 余談ですが、南極大陸には50余りの国や地域が観測基地を設営しています。南極大陸は、どの国の領土ではなく、共有の土地です。また、太古の昔から変化がほとんどなく、地球の歴史や環境変化を調査するのに最適な地であると言われています。人体に悪影響を及ぼす原因となるオゾンホールも、この地で日本人が発見したそうです。

 「愛と希望と勇気」、教育活動全般を通し、子どもたちに培っていきたい力や態度です。遠く南の空を見つめ、今一度命について思いを馳せてみようと考えます。

 

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冬休みを迎えました

冬休みを迎えました

令和4年12月26日

 

本日、三校交流(南部中・福岡小・栄小)の一環として、午前中6年生児童を中心に、南部中学校敷地内にて清掃活動をしました。中学生にまみれながらの活動です。90Lビニル袋が山積みになるほどのごみが集積されました。6年生の児童に活動の気づきを質問したところ、「中学校が大きく広いことがわかりました」とのこと。この気づき一つをとっても、三校交流の意義を再確認できました。

さて、終業式での校長訓話として、冬至にまつわる話をしました。今年は、冬至が12月22日であること。冬至は、1年の中で最も昼が短く、夜が長いこと。昔から縁起の悪い日とされているので、縁起の良いものを食べる習慣があること。縁起の良いものとして、「ん」がつく食材が食べられること。「ん」がつかないかぼちゃが食される理由は、別名「南瓜(なんきん)」他にも、けんちんうどん(にんじん・だいこんが豊富)が食べられることなどを紹介しました。

 かぼちゃ・にんじん・だいこん等の野菜は、栄養たっぷりの食材です。暗くて寒く体力を消耗しやすい時期に栄養価の高いものを食べ、健康な生活を送り続けたいと願う先人の知恵を感じずにはいられません。

 最後に、「冬至は12月21日の場合もありますよ。理由を『閏年』という言葉を使って説明できますか」という問題を提示しました。栄養にまつわる考え方が、国語的・社会科的な考え方だとすると、これは理科的・算数的な考え方となりそうです。

 先人同様、未来を担う子どもたちには、生活を潤すための知恵を高めさせていきたいなと考えます。

 読者の皆様、今年一年間お付き合いいただき、ありがとうございました。来年もお付き合いの程、よろしくお願いします。

 

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6年1組 再びお話タイム参観しました

6年1組 再びお話タイム参観しました

令和4年12月15日

 

本日、6年1組のお話タイムを参観しました。テーマは、「レジ袋の有料化に、賛成か反対か」前回同様、子どもの作文発表から、設定されました。必要だと思う子は帽子を白。必要でないと思う子は帽子を赤にし、それぞれの立場を知らせ合います。白帽(賛成派)が圧倒多数。赤帽(反対派)は6人という状況です。

討論は、白帽(賛成派)の意見から始まりました。「賛成です。海に流れてカメとか食べたりする。環境に悪いからです」「似ていて、4年生の時に習ったことで、今、海の中は魚よりもごみの量の方が多い。有料化で重さがちょっとでも減るかも」既習の内容を使っての説明です。同じく、「4年生の時にSDGsで、マイクロプラスティックが増えていることを知りました。有料化で少しでも・・・」

 「ここらで、少数派の意見も聞きたいな」担任の一言で、赤帽(反対派)の意見が出始めます。「レジ袋、使い終わったらごみ袋にしているよ」「調べてみると、エコバックとそれほど変わらない。スーパーで、ごみ袋を渡してもらい、そのまま使ってくださいとしてもらった方がいい」「レジ袋代ばかりかかって、お金が無くなったら自分にメリットがない」

 生活に即した考えを引き出すために、担任が経験談を話します。「エコバックって、いつも持っているわけじゃないよね。弁当買って、レジ袋なしで持って帰るのって熱くて運びづらいんだ」するとすかさず、「ゲ〇キ-では、環境にいいごみ袋をただでくれるよ」この意見を皮切りに帽子の色を変える児童が増えていきます。反対派が半数以上を占めるようになりました。「お金の節約になる」「有料のごみ袋を無料で配ってほしい」「スーパーとかに肉とか包むビニル袋みたいに、無料で配る物もある。有料化しても変わらない」

 終了時間が近づき、担任より「有料化については大人も意見がわかれます。有料化のきっかけ知っていますか?小泉大臣が始めたんだよ。良いか悪いか先生にもわかりません。1020年後の社会がどうなっているのか、大人になってから確認してください」との話。最後に提案者が、「自分は賛成意見だったけど、考えを変えました。確かに環境には悪いけど、買う人が減らないからです」

 学びを生活に照らし合わせた時、その子の学びはさらに深まります。そのためにも、担任による視点の提示が必要となります。話し合い中、数人の子同士、小声で話し合う場面も見られました。型にはまらず、のびのびと学び合う自治的な集団を確認できました。

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6年1組 お話タイム参観しました

6年1組 お話タイム参観しました

令和4年11月30日

 

本日、6年1組のお話タイムを参観しました。テーマは、「マラソン大会は必要か、必要ないか」子どもの作文発表から、設定されました。必要だと思う子は帽子を白。必要でないと思う子は帽子を赤にし、それぞれの立場を知らせ合います。思った通り、赤帽(必要でない)の子が大半を占めます。

「必要ではない。うれしい子は10人ぐらい。後の子は苦しい思いしかしない」「〇〇君に似ていて、マラソン大会をしなくても、体育の時間に走ればいい」「付け足して、ぐんぐんタイムで走ればいい」「順位をつけなくてもいい」「順位をつける必要が見当たらない」

様々な視点から、反対意見が出されます。

 担任の「白の人、少ないですね」の言葉に、白帽(必要)の子が発言します。「みんな、参加希望票出してるよね。希望してるじゃん」すかさず、「やりたくないという理由で書けないよ。最終的にはやらざるを得ない」「やらないと成績が下がると誰かから聞いた」白帽の子たちも黙ってはいません。「いや、だけど体を動かすことは大切だよ」「○○さんと同じ。こんな機会がないと、体を動かさない」体力向上に目を向ける子が出てきました。「でも、順位をつけるのは必要ないと思う」「無駄なプレッシャー」

 終末、担任から「みんな苦しいと思う。早い人も遅い人も。勉強でも苦しい時があるよね。また、考えてみようね」視野を広げさせる語りが入ります。最後に、提案者がまとめます。「みんなの意見を聞いて、体を動かす意味がわからないという意見が少なくて、びっくりしました」どの子も、体力を向上させるという視点をもっていることが確認されました。

 マラソン大会を次週に控えた、タイムリーなテーマでした。子どもらしい本音が聞けて、とても楽しかったです。次回は、「原子力発電は必要か、必要でないか」子どもたちに、来週も参観するよと約束をし、教室を後にしました。

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6年 戦争遺跡を見学しました

6年 戦争遺跡を見学しました

令和4年11月24日

 

本日、1校時から3校時の時間、6年生が愛大に移動し、戦争遺跡を見学するという学習を行いました。愛大の先生方から第15師団司令塔(現記念館)、火薬庫跡(現プール)、兵舎(現テニス場)等に案内されての見学です。

愛大は、東亜同文書院を経て、戦後愛知大学へと変遷した120年以上歴史のある学校だそうです。移動中、爆弾の投下跡等の説明が加わります。愛大の歴史と戦争の歴史が交錯しながら、戦争当時の面影が垣間見えるようでした。

戦時中総理大臣を務めた近衛文麿氏が、学長を務めた時代もあったようです。中国の孫文と交流のあった先人についての記念品も多数陳列されていました。また、昭和天皇お手植えの松や裕仁親王時代に植えた松も現存しています。歩兵18連隊時代に行幸されたようです。今回の見学で得た知識を、日本の中央史と関連付けさせることで、平和学習として子どもたちの学びにつなげられそうです。




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3の3お話タイム

3の3お話タイム

令和4年11月9日

 

 本日、3の3のお話タイムを参観しました。テーマは「栄の子発表会に向けて」。11月

12日(土)、栄の子発表会が行われます。昨日、8日(火)校内発表会を行い、当日に向けての意識が高まっているところです。子どもたちの気持ちを一つにまとめる時期。タイミングよく、話し合いがなされました。

 担任の「何をどう頑張りたい?」との発問に、「去年徒競走で転んだ。今年は転ばないように」、「踊りの移動中、しゃべっちゃうからしゃべらないようにしたい」、「綱引きで1位になる」、「ソーラン節で移動を間に合うようにする」等、おもいおもいの意見が出されます。

 担任は、綱引きについての意見を取り上げ、「綱引きで1位になるため、できることはないかな?」と投げかけます。「掛け声をかける。1,2とか」、「後ろ足に体重をかけ、引っ張られてもずりずりならないようにしたい」、「腰を低くする」担任は、笑顔で子どもたちの考えを受け止め、ときどき「いいねえ」と頷きます。昨日の競技で他学級に負けたことが、担任も子どもたちも悔しい様子。学級全体の意識は、綱引き優勝へとなびいていきました。

 「あのう…、引っ張り方の違う子がいるので、みんなと同じ引っ張り方をしたらいいと思う」課題となりうる意見が出されました。「〇〇さんと似ていて、ソーランと同じように態勢を低くして体重をかける」、「右手と左手の間を35㎝ぐらいにする」勝つための方法が共有されました。話し合いは、「見ている人たちがびっくりするようなすごい発表会にしたいと思った」、「全てに目標をもって、それを達成できるようにしたいです」という意見でまとめられました。

行事を通し、子どもたちの学びと育ちを確認することができました。栄の子発表会では、子どもたちの「全力で頑張る姿、そして楽しむ姿」を表出していきたいと考えます。

 

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修学旅行行ってきました

修学旅行行ってきました

令和4年10月13日

 

 10月5,6日の2日間、6年生を引率し、奈良・京都方面への修学旅行に行ってきました。天候にも恵まれ、爽やかな秋風の元、古都の伝統や文化に触れながら2日間を思いっきり楽しんできました。保護者の方々には、様々な場面で協力をしていただき、感謝の気持ちでいっぱいです。

 さて、修学旅行中、保護者宛にメールを10本程配信しました。以下、配信記録を通し、修学旅行の様子をお伝えします。

【修学旅行記1】 爽やかな秋風のもと、修学旅行がスタートしました。車中、子どもたちは興奮冷めやらず、カードゲームや談笑に興じています。良いスタートが切れました。保護者の皆様、送迎ありがとうございました。今後、このメールは逐次配信していきます。楽しみにしてください。【修学旅行記2】京都に到着。ただいまバスに乗車し、一路奈良公園へと向かいます。8世紀を通し日本の政治や文化の中心として機能した奈良。大仏や鹿が待ち受けています。歴史探訪の旅の幕開けです。【修学旅行記3】昼食が終わり、奈良公園の判別分散学習が始まりました。いよいよ大仏との対面です。15m、黒光りした巨大仏。歴史の重みを十分に感じます。【修学旅行記4】奈良公園分散学習、歴史遺産と十分に触れ合い、古人の息遣いを感じたことと思います。鹿の熱烈な歓迎に戸惑う姿もみられましたが、まだまだ元気。平等院鳳凰堂 阿弥陀如来像を目ざし、移動開始です。【修学旅行記5】全員元気に旅館に到着。食事を終え、入浴、体験活動に取り掛かろうとしているところです。きっと思い出に残る傑作が作り出されることと楽しみにしています。雨もなく、快適な1日でした。就寝後、本日最後のメールを配信する予定です。【修学旅行記6】9時からの班長会、部屋長会も終わり、就寝の準備に入りました。明日の行程に備え、十分な休養を取りたいところです。明日は、清水寺見学から始まります。では、皆さん、お休みなさい。【修学旅行記7】皆さん、おはようございます。本日の配信を始めます。6時20分起床後、現在は朝食中です。一人の体調不良者もなく、二日目の学習を行えます。8時10分、旅館を後にし、清水寺に出発です。奇跡の松で作られた大日如来像や東北の雄 アテルイの記念碑など、子どもたちに出合わせたい遺産がいっぱいです。また、買い物も楽しみます。家族の顔を思い浮かべながらの買い物。ぜひ、その時の心の持ちようもいただいてくださいね。【修学旅行記8】清水寺での買い物が終わり、学級分散の始まりです。3時までの学級ごとの企画です。1組は二条城、金閣寺、映画村。2組は金閣寺、広隆寺、映画村。3組は金閣寺、スーパードライルネサンス、東寺、伏見大社。金閣寺は、室町3代将軍足利義光由来、正式名は鹿苑寺。贅を尽くした金箔建造物が子どもたちを待ち受けます。【修学旅行記9】予定された施設の利用を終え、京都駅に向かいます。子どもたちの疲れもピークを迎え、社内には静寂な空気が漂い始めました。次の配信にて京都駅発車時刻をお知らせします。【修学旅行記10】予定通り、15時33分新幹線にて京都駅を出発しました。豊橋駅到着予定時刻は16時50分です。お土産話をたくさん積んで、向かいます。学校解散は、予定通り17時45分ごろになります。お迎え、よろしくお願いします。これにて修学旅行記を終了します。ご愛読、ありがとうございました。

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4の1お話タイム参観しました

4の1お話タイム参観しました

令和4年10月12日

 

 本日、4の1お話タイムを参観しました。先にお伝えした通り、お話タイムは「教員と児童が話し合い活動をスムーズに進められるようにするためのトレーニングの場」そして、「児童が日頃、どのような生活を送っているのか、どんなことを考えているのかを知るための相互理解の場」として、実施しています。

 テーマは『好きな教科』、思い思いの意見が出されます。「算数です。やればできる」「体育、遊べる」「図工です。いろいろな物を自由に作れるから楽しい」「国語です。漢字を書くのが楽しい」「え、漢字が楽しいの?」時々、つぶやきが聞こえてきます。「道徳、話し合うことが好き」「〇〇さんと同じで、道徳。自分もその場で、どう行動するか考えて話をするのが楽しい」日頃、本校が大切にしている授業スタイルを、子どもの意見から確認できました。「算数です。答えがはっきりしていている。計算が楽しい」この意見に付け足しをし、「私も〇〇さんと似ていて算数です。方法を探して解くと楽しいから」問題を解決する過程に興味をもつ子どもの存在を確認できました。

「クラブです。この前、ラケットに蝶がとまった」「理科です。昆虫の模型を作れるから」子どもの意見に対し、「やっぱり昆虫につながるんだね」と担任が切り返します。児童との相互理解の上で、互いの信頼関係の強さが感じられました。

「算数と言った〇〇さんに質問です。どのように問題を解きますか?」「教科書をみて、試してやってみます。」「〇〇さんに似ていて、方法を使って解く時、手が痛くなる。でも、終わった時、解放された感じがする」子どもの感覚を再発見した瞬間でした。

「図工です。テーマが決まっていても、形を自由に考えられる。そこには、自由が必ずあるから」民主主義を唱える我が国で、自由を希求する姿の存在を、子どもの世界にも確認できました。

 実りの秋。担任と児童との間の信頼関係は、十分実ってきています。次は、この実りをもとに、児童間の信頼関係や確かな学力を実らせていきます。

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3年ちくわ作り体験を行いました

3年ちくわ作り体験を行いました

令和4年9月30日

 

 9月29日、ヤマサちくわ(株)をお呼びし、ちくわ作り体験を行いました。3年生が対象です。初めに、社長さんを講師に会社の歴史やちくわの原材料の紹介、魚の主な産地、そしてちくわの作り方と軽快なトークでレクチャーを受けました。ところどころ、クイズが出されます。子どもたちはのりのりでお話を聞きます。

 その後、子どもたちは、ちくわの成型そして焼きと作業を進めていきます。炭火で時間をかけてあぶります。しばらくすると香ばしい香りがあたり一面に漂います。

 コロナ禍ということもあり、学校での実食は避け家庭に持ち帰らせました。きっと、家族で1本のちくわを分けながら食したことでしょう。

 豊橋には、他に豊橋筆や次郎柿、ウズラなどの名産があり、それぞれ3年生で学んでいきます。実体験を通し、郷土への誇りや愛が高まることを願います。



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授業研究会を開きました

授業研究会を開きました

令和4年9月15日

 

 本年度、栄小は「つながりを大切にし、自分の学びを深める子の育成~伝える・聴く・深めるを大切にした授業づくり・学級づくりを通して~」を研究テーマに教職員の研修を進めています。13日(火)は、4年4組にて、理科「温度計のなぞにせまる!~ものの温度と体積~」の授業実践と、手だての有効性を検証するための研究協議会を開きました。

 授業の目標は、「金属・水・空気は、温めると体積が大きくなり、冷やすと体積が小さくなることを、モデル図を用いて説明することができる」

 事前に、金属・水・空気の3グループに分かれ、体積変化については実験済みです。本時では、なぜ体積変化が起こるのかを、思い思いの図を書いて説明します。子どもたちは、目に見えないミクロの世界を想像しながら図を書きます。つぶ・粒子・分子と言った言葉が盛んに飛び交います。熱により、粒子の大きさが変化すると予想する子、粒子が離れていくと予想する子、粒子が暴れだすと予想する子、様々な想像が確認されました。中には、浮き輪を例に取り上げ、「水の中で浮き輪がしぼむのは、空気の粒子が小さくなるからだ」と生活体験に照らした発言も見られました。

 授業後の協議会では、ICT機器やモデル図が有効に機能していたことや確かな児童理解の上に、この授業が成立しているのだとの指摘が見られました。

 磯辺小から招聘した指導員からは、「教師の営みは、教えるのではなく、教えたいことを子どもに学ばせる。この時、子どもの行為や考え、発言を価値づけてあげる。価値づけることにより、自信をもたせていく」との示唆を頂きました。

 「主体的・対話的で深い学び」「令和の日本型学校教育」「協働的な学び・個別最適な学び」現在、教育活動を進める上でのキーワードです。今後も、子どもの学びを保障する場としての授業の在り方について研修を深めていきます。

  

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3の1お話タイム参観しました

3の1お話タイム参観しました

令和4年9月14日

 

 本日、3年1組にてお話タイムを参観しました。テーマは、「今こそ助けて、ドラえもん」子どもたちは、多くの参観者に戸惑い気味。担任は、子どもたちの緊張をほぐそうと、共感したり、励ましたりと言葉をかけます。すると、子どもたちに発言意欲がわき始めました。

「ライオンに襲われたら助けてもらう」「交通事故に会う前に、時間を巻き戻してもらう」「足を速くしてもらう」「けんかしてことを忘れてもらう」「病気になった時に、直してほしい」ドラえもんの偉大さを改めて痛感しました。

 「死んじゃったワンちゃんを生き返らせてほしい」「川でおぼれたとき、助けてほしい」

「授業が早く終わってほしい」多方面からの意見を、担任が板書で整理します。『いのちがあぶない きけん』『家族』『こわれちゃった』『生活する』子どもたちは、自分の願望がどの位置にあるのかを確認します。

 まとめでは、「命が危ないという意見は、どれも危ないと思った」との発言が見られました。この言葉には、「命に関する願望はかなえてあげてほしい」という強い願いが込められているようです。子どもだけでなく、大人の会話の中でも話題にしたい内容です。

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指導授業(道徳)を参観しました

指導授業(道徳)を参観しました

令和4年9月12日

 

 本日、5年3組にて校務主任 山岡教諭による指導授業(道徳)の実践があり、若手教員と共に参観しました。ねらいは、「相手のことを考え、すすんで温かい心で接していこうとする気持ちを高める」。資料は、「窓際のトットちゃん」で知られる黒柳徹子著「赤い松葉づえ」です。

 黒柳さんは幼少の頃、足の病気で入院をした。同室に、同じ病気で入院している同年齢の子がいた。黒柳さんは回復をし、退院後は松葉づえなしでの生活ができた。ある日、黒柳さんが家の近くを歩いていると、その子が赤い松葉づえをついてすれ違った。その時以来、すれ違うと、黒柳さんは横道にかくれるようになった。父に話しかけるように励まされても、どうしてもできなかったという内容です。

 主発問は、「あなたなら、女の子と話をしますか?かくれますか?」子どもたちは、理由をつけながら、立場を発表していきます。

 一通り、意見が出されたのを見定め、山岡教諭は「なんか気づいたことあった?この子、どうしてかくれたのだろうね。どうして、話をするのかな?」と切り込みます。かくれることで、相手を傷つけずにすむかもしれない。でも、話しかけることで、相手を励ますことができるかもしれない。行動は対極にあるかもしれないが、その背景にある思いは共に、相手を気遣う心だと子どもたちの気づきは深まっていきます。

 振り返りでは、「どちらも相手のことを考えていることがわかった」「もし、自分がこういう立場になったら、相手のことを考えて話しかけてあげたり、相手に寄り添えるような感じで話をしたりしたい」等、ねらいに迫る思いを確認できました。

 校長として、うれしかったことが3点あります。①指導者の工夫や資料のよさにより、子どもたちの道徳的価値観に変容が見られたこと。②若手教員が工夫ある授業を参観したことにより、授業力の向上に期待できること。③主任等ベテラン教員が補欠管理をし、若手教員を授業参観に送り出すといった組織的な対応がなされていること。

 夏休みが終わり、3週目を迎えました。熱中症指数が高く、外遊びに制限がかかる日が続きます。今後も、子どもたちの健康状態を常に見定めながら、教育活動を展開して参ります。



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発育測定を行っています

発育測定を行っています

令和4年9月5日

 

新学期が始まり、5日が経ちました。久しぶりに会う子どもたちの体は、一回り大きくなっているように見えます。現在、身長・体重を保健室にて計測をしています。

計測に先立ち、養護教諭より健康指導が行われます。それぞれ、クイズ形式での出題です。

① 日頃の睡眠不足は、週末寝だめをすれば解消できるのか?

② 就寝直前のゲームや携帯使用は、熟睡につながるのか?

③ 就寝直前の激しい運動は、熟睡につながるのか?

 皆さん、いかがですか。結構難しい問題ばかりではないかと思います。さて、全ての学級が発育測定を完了しているわけでないので、ここでは正解の紹介は避けます。ご家庭でも、子どもたちの健康的な生活について、話題にしていただけると幸いです。

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救命救急研修を実施しました

救命救急研修を実施しました

令和4年7月21日

 

本日、昨年度に引き続き、消防署の職員を講師に招聘し、救命救急研修を実施しました。実施前、「なるべく厳しく指導してください」とお願いをしました。人命救助にまったなしです。大勢の児童を管理指導している教職員にとっては、猶更です。

コロナ禍ということもあり、分散の形で①「胸骨圧迫」②「AED操作」の順に行いました。毎年研修をしているものの、新たな気づきが必ずあります。特に、児童が対象となる場合、胸骨圧迫に加え、マウスツーマウスもすべきであるとの示唆がありました。

私自身、2度、救命場面に遭遇したことがあります。いずれも平常心を失いながら救命活動に参加をしました。今回の研修を受け、少し自信が高まった感があります。今後も、教職員一同、力量向上を目ざし、様々な角度から子どもたちの指導支援にあたってまいります。



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5の1お話タイム参観しました

5の1お話タイム参観しました

令和4年7月14日

 

昨日、5の1お話タイムを参観しました。テーマ紹介に工夫が見られました。「先日、○○君のリクエストで、人気の休み調査をしました。どの休みだったかな?」「夏休み」これだけ確認すると、担任は黒板に「夏休みにやりたいことは何?」とテーマを記します。1週間後に迫った夏休みに、子どもたちの意識は高まります。

 「夏休み、友達とプールに行きます」「アニメを見ます」ここで担任が「何のビデオ?」と問い返します。「エヴァンゲリオンやジョジョ」子どもたちの発表は続きます。「お好み焼き屋のかき氷が食べ放題。100杯食べたい」笑い声が広がり、あちこちでつぶやきが聞こえてきます。「おなか壊しそう」「トイレに駆け込むかも」和やかな雰囲気が、教室を包みます。「マンガを読む」「いとこと遊ぶ」「〇〇さんと似ていて本を読む」ここで、「兵庫県を旅する。お城の勉強をする」との発表。長期休業を利用した、夏休みならではの活動が発表されました。この子の話、もう少し詳しく聞きたいなと思っていると、「九州のおいしいもの食べたい」「沖縄に旅行に行きたい」などの意見が出てきました。

 なかには、「その日にやりたいことをやる」との意見も出ました。「これが一番いいかも」そんなつぶやきも聞こえてきます。計画的な過ごし方と刹那的な過ごし方、時間があれば両者を比較検討してもおもしろそうです。

 「みんなやりたいことがいろいろある。楽しい夏休みになりそうだ」と話し合いはまとめられました。

 1と月半の夏休み、ぜひ様々なことにチャレンジし、一回りも二回りも大きくなって学校に戻ってきてほしいです。

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防犯教室を実施しました

防犯教室を実施しました

令和4年7月13日

 

本日、生活安全課の職員3名を講師に防犯教室を実施しました。2校時、北校舎に不審者が現れるという設定です。防犯意識は、子どもたちにもたせておきたい意識です。しかし、コロナ禍のため、数年ぶりの実施となりました。

実施前、講師から「先生たち、緊張していますかね?」と尋ねられました。「はい、私がいちばん緊張しています」胸の内を明かしました。演じるといっても、迫真の演技です。暴言や悪態に毅然とした態度で立ち向かうことができるのか、不安がよぎります。

不審者の出現後、「北校舎2階で〇〇〇〇が発生しました」との放送が入ります。本校独自の合言葉です。子どもたちは出入り口に机や椅子でバリケードをはります。その間、数人の職員で不審者に応戦します。さすまた、ほうき、机、配膳台あらゆるものが道具となります。道具を駆使し、不審者を廊下のすみに追い込み訓練終了です。

訓練後、各教室で防犯ビデオを視聴しました。襲われないための方法がいくつか紹介されましたが、なにより防犯への意識をもたせるために有効であったと感じました。防犯教室により、命を守るという意識を高めることができました。

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2の3お話タイム参観しました

2の3お話タイム参観しました

令和4年7月6日

 

本日、2年3組のお話タイムを参観しました。開始2分前、話し合いの準備をしていました。「緊張する人」(半分ほど挙手)「たくさんの先生が来てうれしい人」(2/3程挙手)担任は少しでも気持ちをほぐそうとゲームを行います。「3時のおやつは何?」担任と同じジェスチャーをすれば勝ちです。笑い声が響きます。緊張も随分ほぐれたようです。

担任は、すかさず「ともだちになりたいのは だれかな」とテーマを板書します。そして、話し合いのめあてを確認します。「みんな発言」「声の大きさ」「目・耳・心・へそで聞く」そして、本日の友達「のび太」「ジャイアン」「まる子」「たまちゃん」の4人を黒板に掲示します。

 「この中からお友達になるなら、誰とお友達になりたいですか」担任の発問に、一斉に手が上がります。「ぼくはジャイアンです。なぜかというと、他の人とだとジャイアンにぼこぼこにされるからです」「ぼくも同じで、理由も同じです」「怖いの?」「めっちゃこわい」「わたしはたまちゃんです。優しいからです」お、人物の人柄に共感する意見が出てきました。「ジャイアンです。強いから。のび太は弱いから」「のび太。ジャイアンは、いやな歌を聞かされる」早く、ジャイアンのよさに気づいてくれないかなあ。すると、「ジャイアンです。のび太が映画で川に落ちた時、ジャイアンが助けてくれるからです」担任は、「いいところがあるんだね」と花丸を書き込みます。

 ここから、人物のよさに共感する意見が集中します。「ジャイアンは強いから」「のび太、おっちょこちょいで、おもしろい」「まる子、わがままなところが、私と似ている」短所を長所ととらえ直す、発想の転換も見られました。「のび太、すぐ寝られる。こつを教えてほしい」「のび太、呑気すぎておもしろい」

 終了時刻が近づいてきました。「ジャイアンと友達になりたいという人がいて、すごいなと思いました」表面的な人物評価から、内面評価へと脱却するみごとなまとめでした。

 終了後、担任は、一つ目のめあて「みんな発言」を達成させるため、発表していない子たちに意見を求めていました。そこには、教師と子どもが同じ目標に向かって励む姿がありました。

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1の1お話タイム参観しました

1の1お話タイム参観しました

令和4年6月29日

 

本日、1年1組のお話タイムを参観しました。業前15分間の話し合い活動で、話し合いの仕方を訓練すると同時に、温かな学級の雰囲気づくりをねらいます。1年生にとって、話し合い活動は初めての取り組み。そのため、丁寧な取り組みが必要となります。

話し合いに先立ち、担任は黒板に「かおをみてきく」「みんなにきこえるこえで」とめあてを板書します。その上で「きょうのあさがおちゃん、どうだったかな」とテーマを伝え、発言を促します。「みんなに会えてうれしいと言っていた」「具合が悪い」「つるがくっつき、痛いよと言っていた」子どもたちは、アサガオを擬人化してとらえています。単なるモノではなく、ヒトととらえることでより身近な存在となります。同時に、想像力も鍛えられます。

 「敵がいるから、早く元の所へいきたいと言っているよ」子どもの発言に、すかさず担任は切り返します。「敵って何?」「ミノムシ」「オオクロアリ」「痛いって言っているよ」虫の問題は、将来的に農薬問題に発展させられるかもしれません。

 「どうしよう。良い方法教えて」担任は、課題解決に向けての話題に切り替えます。「新しい巣を作る」「お父さん、お母さんに頼む」子どもらしい解決策が出されたところで、終了の時間です。

 最後に、担任は「顔を見て聞けたか」「みんなに聞こえる声で話せたか」子どもたちに自己評価をさせ、子どもたちのがんばりを認めます。

 今回のお話タイムで次の2点を確認しました。①ねらいと評価を取り入れることで、話し合いの力をさらに伸ばすことができる ②1年生でも活動内容を工夫することで、問題解決的な学習が可能となる

 鉢植えのアサガオは、今満開。軒先いっぱいにかわいらしい花を咲かせています。アサガオの花に負けじと、かわいらしい顔が教室いっぱいに咲き誇っていました。

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6の2お話タイム参観しました

6の2お話タイム参観しました

令和4年6月22日

 

本日、6年2組のお話タイムを参観しました。テーマは、「ペア交流 これまでは これからは」。本年度は、異学年交流を行っています。6年生のペア学年は1年生です。放課のたび、1年生のフロアーでは6年生と1年生の触れ合いの様子が、見られます。スタートから2か月。その成果と共に、子どもたちの率直な感想を確認する絶好の機会でもあります。

「何をしていいのかわからない」「自分のことができない」「注意を聞いてくれない」「行きたいところがバラバラ」おやおや、困りごとの紹介が多いようです。意外でした。ただ、「よい子なので、困ったことはない」との発表も見られました。

 担任は「いつも楽しそうにしているように見えました。困っていることがたくさん起こっているようで、意外でした」と、不思議そうな顔を装います。続けて、「これからどんな交流をしていったらいいのか、となり同士で話し合ってみて」と促します。

 相談後、解決策について案を出し合います。さすが6年生。生活の場面で生じた課題について、具体的な方法を作り出します。「いきたいところがバラバラだから、分けて対応すればいい」「反対、放課の時間は短い。分けていくとそれぞれの遊びが、数分しかできなくなる」「ぼくならじゃんけんで決めるよ」「他の人にも手伝ってもらう」単なる方法の出し合いではなく、その方法の有効性についての検討も見られました。

「1年生が思う通りにやればいい」「注意も大切。マナーも指導する」「まずは、6年生が静かにするなど態度を改める」「いうことを聞いてくれなければ、先生に言いつけるぞとおどす」時々、子どもらしい発想も見られます。

 最後に担任より、くじ引きを利用した雨の日の遊び方についての紹介がありました。今回のお話タイム、15分という時間の中で「生活の中から課題を見つける」「課題解決の方法を考える」「解決法の有効性について検討する」といった活動を確認できました。学びを生活に生かす。栄小学校の子どもたちが、その姿に向かって一歩一歩 歩み続けていることを確認することができました。

 

 

 

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