日誌

校長室より

6の4お話タイム「いつから大人?」

6の4お話タイム「いつから大人?」

令和4年2月24日

 

 本日、6の4にて「いつから大人?」というテーマで、話し合いをしました。法的には、本年度までは20歳から、来年度から18歳からとなります。ただ、精神的、身体的な見方をすると、個人差があり捉え方もまちまちです。また、歴史的なとらえを確認すると、元服(12歳~18歳)を迎えると大人になる時代もありました。ちなみに元服は、奈良時代以前からあったそうです。

 担任は、まず、新聞記事をテレビ画面で提示し、「この記事覚えている?どんな記事だった?」と発問します。「ある作家が、14歳から大人と考えているという記事でした」と答える児童。すかさず、担任は「6の4のみんなから、いつから大人になるか聞いてみたいと思います」と主発問を提示します。「中1から。理由は、大人料金になる」「同じく中1から。勉強は、自分からやらないといけなくなる」「お酒が飲めるようになったら。父母が、お酒を飲んでいる。私も早く飲みたい」

 一部の子たちの反応が見られたものの、その他の子たちは考えがまとまらないようです。担任は、「近くの人と話してみて」と指示をします。どこかから、「中1の時って、成長する人、結構いるよね」等の声が聞こえてきます。その後、再び全体での意見交流に戻ります。「20歳。働き始める」「18歳。選挙権が与えられる」「18歳。自動車免許が取れる」「中3。受験がある」制度面をもとにした意見が出されます。「高1、就職先を考え始める」「16歳、高校か働くか自分で自分のことを決められる。精神面をもとにした意見が出始めます。

 ここで、担任が『自分で』という言葉を使っての意見を求めます。「私は、いつから大人って決められないと思います。自分で自立したと思った時から、大人になっていくと思う。みんな同じにはいかないと思う」「似ていて、自分の考えで決まる。自分で大人だと思えば大人」二人とも、キーワードを上手に活用して表現します。精神面での成長が、大人になることにつながることに気づいたようです。

 今回は、制度面、精神面、身体面といった複数の視点を包含するテーマ設定でした。その分、話し合いの進め方やまとめ方にも注意を払う必要が生じます。ただ、子どもたちは、ほとんど担任の力を借りず、自分たちで上手に話し合いを進行していました。さすが6年生です。

最後に担任は、「成人式で、大人になったかどうか聞いてみるね」と締めました。ピーターパン症候群という言葉があります。自立や責任を拒否し、いつまでも子どもでいたいと願う考えです。しかし、子どもたちの意見を振り返ると、近い将来到達するであろう年齢や学年を境に、大人になると考える子がほとんどです。皆、未来に向け、成長したいという気持ちが感じられます。成人式には、どの子も精神的な成長を果たし、担任との再会を喜び合うことでしょう。

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オンライン授業参観 配信しました

オンライン授業参観 配信しました

令和4年2月17日

 

 本日は、1~3校時にかけ、中学年⇒低学年⇒高学年の順に授業風景を、家庭のタブレットに向け配信をし、保護者に授業参観をしてもらいました。主だったものを紹介します。

〇3の3理科「鉄は磁石になるのかな」:1度磁石につけたくぎが磁力をもち、他のくぎを引き寄せる様子を個々に確認していました。

〇4の4国語「数え方を生み出そう」:絆の数を数えるとき、単位としてふさわしいものを考えました。個、本、束などのアイデアが出されました。

〇1の2昔あそび発表会:だるま落としの妙技を演じる子。盛んな拍手を浴びていました。

〇2の3生活科発表会「名前をつけてもらったとき」:両親が、名前を一生懸命考えてくれたことに、感謝をする姿を確認できました。「うそいつわりなく、まっすぐに育ってほしい」「人との結びつきを大切にしてほしい」「男らしくいろんなことに挑戦してほしい」

〇5の1「けがについて学ぼう」:映像クイズが印象的でした。

〇6の2「中学生に求められる力は」:自己管理、敬語、臨機応変、自分から動く、発想力。

自らハードルを上げ、獲得に向け向上しようとする姿を確認できました。








   授業参観としてのオンライン配信は、本年度2回目の試みとなります。お休みの子を対象にした配信と勝手が違い、機材の準備や授業収録等、学校を上げ苦労をしながらの準備・実施となりました。配信中、ご家庭からの問合せも多数ありました。中には、授業中に改善できなかったケースもあります。まだまだ、トラブル対応への知識・技能が不足していることを痛感しました。ただ、多くの保護者には、学校が抱える事情をご理解いただき、エールを送っていただきました。大変ありがたく、励みになりました。学校の透明性を担保するためにも、オンライン配信を止めるわけにはいきません。今後も、改善を図りながらよりよいオンライン配信に向け、精進していきます。

 

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2の1お話タイム「タイムマシーンがあったらどうしたいかな」

2の1お話タイム「タイムマシーンがあったらどうしたいかな」

令和4年2月16日

 

 本日、2の1で表題のテーマでお話タイムを実施しました。先回お示ししたように、お話タイムは、「話し合いの仕方のトレーニング」と「心温まる人との交流」の場として実施しています。

 話し合いに先立ち、担任から「今日のめあてを確認します。理由を言う。話をつなげるため、友達の名前を言う。うなずきながら聞く」と指示が出されます。子どもたちは、「未来に行きたいです。理由は、大人になっている自分の顔を見たいからです」「過去に行きたいです。理由は、恐竜が絶滅するところを見たいからです」と発表します。「〇〇さんにつけたしです。僕も恐竜が見たいです」すると、「〇〇さんに、質問です。どんな恐竜をみたいですか」「ティラノサウルスです」子どもたちの意見につながりが見られ始めました。「〇〇さん、質問が上手だね」担任がすかさずほめます。ほめるという行為は、評価活動の一つです。自分がしたことの価値に気づかせ、さらにやる気をもたせる。同時に、他の子たちにも行為についての価値を示し、広めていく。わずか15分の時間のなかで、子どもたちの表現力は鍛えられていきます。

 過去に比べて未来希望が少ないことを確認し、担任は「未来について質問します。どんな大人になりたいですか」と次の発問をします。「優しい大人」「楽しい大人」「なんでもできる大人。ホテルを作りたい」子どもたちは、夢を語り始めます。「そういう大人になるために、今からできることある?」子どもたちは、じっと考え「今から練習する」「あきらめず練習する」と答えます。

 話し合いのまとめは、担任がしました。羽生選手の写真を提示し、「オリンピックの本番で転んだけど、誰もできない技に挑戦したよね。記者会見で、9歳の自分がほめてくれていると言っていました。夢をもって、今からできることを練習しましょう」としめました。

 「話し合いのトレーニング」や「心温まる交流」以外に「キャリア教育の視点」も取り入れた実践でした。人は、過去を振り返り、その上で未来を見つめて生活をします。学習や運動、仲間づくりへの意欲は、この15分間でさらに膨らんだことと思います。

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5の3授業研究「フェイクニュースにご用心」

5の3授業研究「フェイクニュースにご用心」

令和4年2月14

 

 本日、5の3にて表題のテーマで、学級活動の授業を行いました。フェイクニュースは最近始まったものではありません。古くは、100年ほど前、ニューヨークで火星人襲来のフェイクニュースが発生し、人々に恐怖を与えたことがあります。また、戦前、日本でも空気がなくなるとのフェイクニュースが出回り、自転車のチューブ等を買いあさるといった事例も発生しています。ネット依存型の現在、様々な情報が飛び交う中、フェイクニュースは日常的に発生しています。私たちは、自分自身を守るだけでなく、安全安心な日常を保持するためにも、フェイクニュースに惑わされないようにしなければなりません。

 はじめに、担任から問題が出されます。

「ネットで話題になっている3つのニュースをお届けするよ。ただし、2つはフェイクニュースだよ」①動物園からライオンが逃げた。②中国封鎖でトイレットペーパーが品薄。③息どめ10秒で、コロナ検査ができる。

 「画像の有無、地名の表記等から信頼できる」との意見に対し、「画像は加工したものかも。インスタ系、その人が考えた可能性がる」との反対意見が出ます。「ニュースまとめサイト抜粋と書いてあるよ」「信用させるために書いているのでは」「友人から聞いたと書いてある。自分が責められないように」子どもたちは、真偽を確かめるための理由を探します。

 担任から答えが告げられます。①~③まで全てフェイクニュース。さらに、質問そのものもフェイクニュース。子どもたちはざわめきます。

 すかさず担任から、フェイクニュースによる被害の実際が告げられます。「動物園に電話が殺到し、通常営業ができなかった」「ライオンが怖く、地震避難ができなかった」具体的な被害発生を知り、子どもたちは被害を減らす方法を考えます。「疑う・調べる・確認する・広めない」子どもたちの発想は、確信をついていきます。

 具体的な事象と出会い、その影響を知る。その上で、解決のための意欲と気づきをもつ。この一連の過程が、情報の精査のための態度を作っていきました。

 情報が飛び交う昨今、自分にとって必要な情報を正しく選択し、それを活用する力がますます重要となります。間違っても、いかがわしいチェーンメールに加担してはいけません。知識は力。子どもたちは、次代の幸せと活躍のため、力を蓄えていきます。

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4の3授業研究「国語 ごんぎつね」

4の3授業研究「国語 ごんぎつね」

令和4年2月8日

 

 本日、表題の教材資料をもとに、4の3にて授業研究が行われました。単元名は「伝わるといいな、ぼくの思いが ごんの気持ちに寄り添って ~ごんぎつね~」言わずと知れた不朽の名作。多分私も含め、皆さんのほとんどが幼少期、新見南吉の世界観に没頭しながら学習をしたことと思います。

 ごんぎつねと農民兵十との交流を描いた作品です。いたずらがもとで、ごんぎつねに恨みを抱く兵十。つぐないとして兵十に、栗や松茸を送り続けるごんぎつね。しかし、最後は思いかなわず、火縄銃で撃たれ死んでしまう。人間と動物といった言葉の通わぬ関係を通し、コミュニケーション力の大切さを暗にうたっている感もします。

 授業場面は、夜、兵十と嘉助のあとをごんぎつねがこっそりとついていく場面です。この時のごんの気持ちを、教科書の記述をもとに想像し意見交流を図ります。「あとをつけてというところから、二人のお話を聞こうとしている」「びくっとして立ちどまりましたから、急に振り返られてびっくりした感じ」「ついていきましたから、ばれないようにゆっくり目にいったと思う」など、事前に一人読みをした内容を、発表していきます。

 担任による熱っぽい進行の中、子どもたちの意識は、「栗や松茸を届けていることをごんは気づいてほしいのか、ほしくないのか」という中心課題に迫ってきます。こうなると、子どもたちは発言がしたくてしたくてたまりません。自宅からオンラインで意見を発表する子もいます。

 教師は、話し合いを通し子どもの変容をねらいます。他の意見を聞きながら、自分の考えを振り返り、自分の考えを修正していきます。この修正された考えこそが、その子の新たな気づきや学びです。「兵十は、神様がくれると思っている。ごんは、自分が運んでいることに気づいてほしい。でも、気づかれたら何されるかわからないから、気づいてほしくないという気持ちもある」授業中番、迷いをもつ子の発言が見られました。その後、気づかれた場合のリスクを訴える子、死を恐れぬ強い気持ちを想像する子、それらの意見を聞きながら、「兵十は気づいてないから、もうもっていかなくてもいいかなあ」と考えます。

 授業終盤、心情グラフの活用が、その子の迷いをぬぐいさりました。「気づいてほしい。殺されるかもしれないけど、自分にお礼をいってほしい」その子は、はっきりとした自分なりの考えをもつことができました。

 ごんぎつねは、表現力が未発達な子どもたちの象徴のような気がしてなりません。表現力を高めることで、周囲との交友を深め共生社会を築いていく。教師の思いのたけを駆使した授業構成や実践を通し、日々子どもたちはコミュニケーション力を高めています。

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大書の会 本番

大書の会 本番

令和4年2月9日

 

 本日、筆職人の渡邊一明氏とお手伝いの方お二人をお招きし、6年生を対象に大書の会 本番を行いました。1m四方程の和紙に、とっておきの漢字一文字を大筆で書き込みます。どの子も初めての体験です。1週間かけて今までの、そしてこれからの生き方を思い描き、今の自分を表す漢字を選んできました。また、その文字を渡邊氏や担任、そして仲間たちに言葉にして説明しなければなりません。

 「自分の番になるまで、どきどきが止まりませんでした。発表し、書いているときは無心でした。書き終わったらほっとしました」緊張感をもって会に臨んだ、子どもの率直な感想であったと思います。

 以下、数人の文字と選定理由を紹介します。

〇 進 前を向いて力強く進んでいきたいから

〇 伸 まだ未熟。私には、伸びしろがあると思いたいから

〇 栄 栄小学校に感謝の気持ちでいっぱいだから

〇 肉 まだ貧弱。筋肉をつけていきたいから

〇 紅 女性らしい、かっこいい文字。かっけえ女になりたいから

〇 根 木の根のように、これから経験することをどんどん吸収したいから

〇 永 今の思いを永遠につないでいきたいから

〇 動 まず自分が率先して動ける人間になりたいから

 中には、緊張のあまり、笑 という文字を一画多く書いてしまう子がいました。「間違えた」という落胆の声に対し、「笑いすぎたと思えばいいんだよ」と励ましの言葉をかける仲間の姿。ほほえましいやりとりに、仲間を大切に過ごしてきたこの6年間の縮図を垣間見た思いがしました。

〇 仁 おもいやりという意味がある。中学に行ってもおもいやりをもって過ごしたい。

〇 心 耳だけでなく、心で聞ける人になりたい

 卒業式当日、会場背面に子どもたちの作品を掲示し、それを装飾とします。6年生保護者の皆さん、楽しみにしていてください。

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6の2お話タイム「学年の先生のいいところ」

6の2お話タイム「学年の先生のいいところ」

令和4年2月3日

 

 本日、表題の内容で、62組でお話タイムが行われました。今回のお話タイムでは、主に3点、工夫が見られました。

1点目は、オンライン配信の併用です。話し合い中、お休みの子も発言をし、その意見に関連させた発言や行動が見られました。一方向的な授業配信から始まり、双方向的な授業配信へと進展させることができてきました。今後は、さらに工夫をしていきたいと考えます。

 2点目は、司会を子どもに任せたところです。イノベーション(技術革新)の時代が到来しています。加速度的に変化し続ける社会では、過去の常識にとらわれず、創造力を働かせることが重要です。また、創造力に加え、周囲との合意形成を図り、みんなが幸せになる持続可能な社会を形成する必要があります。そのためには、コミュニケーション能力を高めることが重要です。司会の子たちは指名だけではなく、意見に対し補足説明を加えたり、出された意見をまとめたりしました。「みんな、学年の先生のことが好きで、いいと思った」素敵なまとめです。前回、5の2のお話タイムを紹介しましたが、ここでも共感的な態度がそだっていることを確認しました。

 3点目は、題材のよさです。「いいところ見つけ」これは、他の存在に対し、それを理解し、共感するといった過程を通し、共生認識へとつなげるための有効な話題と言えます。「わかりやすく教えてくれる」「料理が上手」「いつも元気」「スポーツができる」等の意見には、あこがれや共感、そして感謝の念が見え隠れしています。国際化の進展に伴い、コミュニケーション能力に加え、この共生認識も益々広げ深めていく必要があります。併せて、対極に位置する批判的能力の育成についても、考察していきたいと考えます。

 大書の会まで、あと6日。文字選定に際し、このお話タイムを参考にする子も出てきそうです。

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大書の会 説明会

大書の会 説明会

令和4年2月2日

 

 本日、筆職人の渡邊一明氏をお招きし、6年生を対象に大書についてのレクチャーを受けました。渡邊氏は、50年以上筆職人として活躍されてきた方です。10年ほど前から、市内小学校にて「一文字大書の会」の講師として6年生を対象に、大筆を使った書作品作りの指導をしてこられました。

 「6年間の思いを漢字一文字に表す」「勇気を出して、先生や仲間に囲まれて書く」「書き順は無視してよい」「形を思いに併せて崩していく」雲・生・一など、具体的な文字の表し方を通して、心構えを話されました。以前、元勤務校にて大書の会を経験したことがあります。このとき、一人の6年生児童が「導」という文字を、和紙いっぱいに書きました。この文字を選んだ理由を問うたところ、「私は小学校6年間、いろんな方に導かれてきました。今後は、私がみんなを導いていくんだという気持ちでこの文字を選びました」と答えました。この瞬間、身震いしました。凛とした空気を感じ、背筋が伸びる思いがしました。

渡邊氏の話通り、卒業期に今まで歩んできた足跡の整理と今後の決意を、勇気を出して言葉と書で表現します。時が経てば、子どもたちは自動的に中学生になります。しかし、この時期に特別な取り組みをすることで、一回りも二回りも大きな成長を遂げるはずです。

 2月9日が、大書の会本番です。この日までに、子どもたちは文字を選んできます。自分自身が歩んできた足跡となる一文字です。どのような文字を選んでくるのか、わくわくがとまりません。


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お話タイム「AI付き全自動ノート書き機があったら使う?」

お話タイム「AI付き全自動ノート書き機があったら使う?」

令和4年1月26日

 

 本日、5年2組のお話タイムを参観しました。お話タイムは、朝の活動時、子どもたちの話し合いの力を高めることや、子ども同士の温かい交流を図ることを目標に、全学級で実施をしています。本日のテーマは、「AI付き全自動ノート書き機があったら使う?」です。発問後、子どもたちは黒板前に移動し、ネームプレートを使って自分の立場を表現していきます。その後、自他の考えを伝えたり聞いたりして交流を広げていきます。

 使いたいという理由には、「書くのに時間がかかる」「使うと楽」「自分の字だと読みづらい」等。使いたくないという理由には、「将来、仕事をするとき、字がかけなくなると困る」「振り返りで、自分の考えや思いを書く時、違うことを書かれては困る」「使いたいという気持ちもあるが、自分のためにならないから」等の意見が出されました。

 子どもたちは、それぞれの価値観をもとに考えをもち、交流をします。意見のはじめに、「〇〇さんに似ていて」とか「○○さんと同じで」「〇〇さんに質問で」等、他児童とつながろうとする発言も見られました。まさしく、話し合いの力を高めるといったねらいに迫る姿を確認できました。

 使いたいという理由には、「ノートを書く時間より、先生や友達の話を聞くことに集中したい。学習効率が良い」との意見も出てきました。本音の意見交流をベースに、将来獲得したい力や現在の学習効率、そして将来の社会構造予測なども見られ、これから本格的に社会参画を目指す存在として、とても頼もしさを感じました。

 話し合いは、「いろいろな意見が出て、おもしろかった」「どちらの立場もいいなと思った」等、友達の考えを認め、価値に共感するといった意見でまとめられていきました。次代は、子どもたちが創っていきます。今後も、培われた話し合いの力を駆使し、合意形成を図りながら直面する課題を解決していける子の育成に、取り組んでいきます。

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雪遊びをしました

雪遊びをしました

令和4年1月14日

 

 早朝からの降雪で、運動場一面が雪景色。子どもたちのテンションも高まります。コロナ禍のため、朝、子どもたちの健康状況を把握したうえで、担任の管理のもとであれば雪遊びをしてもよいことにしました。子どもたちは、雪だるまを作ったり、雪玉を投げ合ったりと楽しんでいました。今年は、ラニーニョ現象が活発なため、例年以上の寒波が日本列島に流れ込んでくるそうです。学校にとっては恵の雪です。次回の降雪が楽しみです。

 さて、昨日、3年生と6年生でも出前授業が実施されました。

 3年生の消防教室では、中消防署の職員の方から、119番通報するときの心構えを教えていただきました。「火事や事故を発見した場合、まず大人の人を探して助けてもらう。大人の人がいない場合は、自分で119番通報をする(携帯でも119と押せば指令室につながる)この時、慌てず落ち着いて話す。わからないことは、わからないとはっきり言う」などです。また、出火直後の写真と出火1分後の写真を比較し、短時間で一気に燃え広がることを知りました。写真中、炎に包まれる消防士の様子を発見し、「こわくないんですか」との素朴な質問も見られました。前芝の出張所に、水陸両用車が保管されていること、ご存じですか。(日本に3台)この車両は、津波や洪水等の大災害が発生したときに、人命救助のために活躍が期待されているものだそうです。3,4年生の社会科副読本「かがやく豊橋」にも写真が掲載されています。

 6年生では、豊橋警察署の少年係の方をお招きし、防犯教室が行われました。刑法では、「バカなどの言葉は、侮辱罪につながる。噂話も名誉棄損罪へ。物を隠したり、壊したりすると器物損壊罪に。人を脅せば脅迫罪や強要罪に。死ねなどの言葉は、自殺関与及び同意殺人罪に問われることもある」との説明を聞きました。その後の質問では、〇〇のケースは罪に問われるのかといった内容が飛び交いました。質問に対し、少年係の方は「罪になるかどうかを気にする前に、相手の気持ちや周りへの影響を自分自身で考え、判断できるようにしようね」との回答。日本が法治国家であること。また、法にゆだねる前に道徳性を養うことの重要性を学ぶことができました。

 子どもたちの反応中、いくつか気になる点が見られました。①いじめられた経験のある子がいじめた経験もある場合がる。②いじめられる子にも問題があると考える子どもがいる。学校を含め、社会では、いじめ根絶に向け指導や管理をしています。当然、いじめの連鎖も断ち切らなければなりません。また、いじめ被害者に寄り添い、いじめる側については指導を徹底していかなければなりません。ただ、子どもたちなりの論理を把握して指導をしていかないと、空回りに終わる危険性もあります。その意味でも、今回の防犯教室は私たち教職員にとっても貴重な財産をもたらしてくれました。

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持続可能な社会づくりについて学びました

持続可能な社会づくりについて学びました

令和4年1月13日

 

 本日、サーラ℮パワー株式会社の方をお招きして、持続可能な社会づくりのための具体的な取り組みの様子について学習をしました。対象学年は、4年生。総合的な学習の時間を中心に1年間、SDGs(持続可能な開発目標)について学習を深めてきました。

 サーラ℮パワー株式会社は、市内の新西浜にバイオマス発電所をもち、売電によって利益を得ている会社です。豊橋市内で必要な電力量の約1/4を供給することができるそうです。

「発電のために必要な物は?」との質問に対し、子どもたちは生ごみや木片等、今まで培ってきた知識をもとに答えている姿が印象的でした。

CO₂を減らす取り組みをしないと、2100年には地球の気温が4.8℃上がる。海水面も82㎝上がる」「今でも北極や南極の氷が解け、面積が減っている」「これらを受け、国は2050年までに脱炭素型社会を目ざしている」「そのため、本社は化石燃料を使わない発電を行っている」以前、子どもたちにシロクマの数が激減していることを伝えたことがあります。子どもたちにとって、気候変動は身近な問題となっています。

「持続可能な社会を実現するための身近な取り組みを答えてください」との質問に対し、子どもたちは、「物を買う時、本当に必要な物か考える」「スーパーで、賞味期限の近いものから買う」「古着を売る」「レジでビニル袋を断る」「短くなるまで、鉛筆を使う」等の意見が出ました。すでに実践済みの取組もあるようです。

 サーラ℮パワーの企業理念は、循環型社会づくりと地域産業の振興への貢献だそうです。今日的な課題を確認し、その解決に向けての知識と参画意識を高める機会を得ました。近未来に向けての取り組み、まさしく今の子どもたちが一翼を担い、取り組んでいくことになります。私たち大人は、言葉だけでなく背中で、持続可能な社会づくりを語っていく必要がありそうです。

  


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3学期がスタートしました

3学期がスタートしました

令和4年1月7日

 

 明けましておめでとうございます。今年の干支は「壬寅(みずのえ・とら)」、スタートや成長が期待できる縁起の良い年だそうです。コロナ禍で、社会全体が苦労を強いられてきましたが、何らしかの希望がもてそうな予感がします。今年もよろしくお願いします。

 始業式にて、2年生と6年生代表児童より今年の抱負が力強く語られました。

2年生代表:なわとび・国語チャレンジ・お手伝いをがんばる。立派な3年生に近づいていきたい。

6年生代表:発言・声掛け・修学旅行の実行委員をがんばった。最高学年の役割の引き継ぎ・中学校への準備をがんばる。

 校長訓話でも、新年を迎えるにあたり目標・計画を立てることが大切だと話をしました。

また、多くの学級で個々の目標の確認をしていました。それぞれの目標を胸に、2022年の学校生活のスタートです。

 余談ですが、訓話の中で校長先生の目標は、三重跳びを成功させることだと話しました。また、1月7日は、七草がゆを食べる風習があること。七草(せり なずな ごぎょう はこべら ほとけのざ すずな すずしろ)を覚えてみようと話しました。始業式後、校内巡視中、3年4組をのぞいてみると、皆で暗唱の練習をしていました。他学年でも唱えられる子が、結構いるようです。本日、多くのご家庭で七草がゆがふるまわれることと思います。会食中、話題にしていただけると幸いです。



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修学旅行実施できました

修学旅行実施できました

令和3年12月23日

 

 12月20,21日の二日間、修学旅行に行ってきました。コロナ対策として、期日を2か月延期しての実施です。修学旅行は、子どもたちにとって一大イベント。この日のために、行事や学習活動も精選し、体調管理を万全に整えての実施です。おかげで、二日間、全員で全ての行程を行うことができました。

 1日目は、法隆寺の見学です。五重塔の法輪に取り付けられた鎌の由来、エンタシスの柱やアルカイックスマイルの説明を聞き、古代日本と世界との結びつきに思いを馳せていました。奈良公園では、ボランティアガイドさんの名調子に感謝し、京都宿舎への移動です。

 2日目は、金閣寺、清水寺、銀閣寺、三十三間堂を拝観しました。金閣寺以上に銀閣寺が人気なのは、意外でした。三十三間堂では風神・雷神像や阿修羅像を見つけ、うれしそうでした。事前に仏像鑑賞についての指導をしておいてよかったです。

 朝早く、そしてラッシュ時の送迎、保護者の方には感謝の気持ちでいっぱいです。自立や友情に加え、感謝の気持ちも高められたと思います。





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車いす体験をしました

車いす体験をしました

令和3年12月16日

 

 本日、5年生を対象に車いす体験を行いました。建築指導課やアイトピアの職員6人をお呼びしての実践です。子どもたちは説明を受け、ペアごとに体験を始めます。「結構重いな」「階段は危ないね」「ちょっとした段差や石ころがあると進めないよ」体験を通して初めて気づくことも多かったようです。

 体験の後は、グループごと車座になってグループトークです。職員の方の「公園やお寺には、階段の代わりにスロープが使えるところもあるんだよ」との説明に、「遠回りになるけど、時間じゃなくて安全を大事にしているんだね」との声が上がりました。素敵な発言だなと思わず、目じりが下がる瞬間でした。

 持続可能な社会の実現を目ざすとき、福祉という視点は欠かせません。子どもたちと共に、人に優しい町 豊橋を目ざしていきたいと考えます。



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駆け足がんばっています(ぐんぐんタイム)

駆け足がんばっています(ぐんぐんタイム)

 令和3年11月26日

 自主的に体を鍛える、持久力を高める等をねらいに、毎日駆け足をしています。12月8日(水)に栄マラソンが予定されており、子どもたちはそれぞれのめあてをもって練習に取り組んでいます。全校児童700名を一斉に走らせるのは危険です。今年は、早朝と長放課の2回に分けて実施をしています。

 栄小学校は、経営重点目標の一つに「心身ともにたくましい子ども育成する」を掲げています。しかし、コロナ禍にて様々な運動に制限をかけてきました。感染レベルの低下に伴い、運動面での活躍の場を設定でき、大変うれしく思っています。

 走っている最中は、顔を紅潮させ、息遣いもあらく必死の形相が見られます。しかし駆け足終了後、子どもも職員もやり終えた達成感からか、表情を崩して歩く姿が印象的です。

 学校目標「生きる勇気と力と夢を」の実現に向け、また一歩、大きく踏み出すことができました。

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戦争について学習しました

戦争について学習しました

令和3年11月22日

 

 11月19日(金)、ユネスコ協会の方々をお招きし、6年生を対象に戦争についての学習をしました。戦前、本校周辺は陸軍第15師団関連の施設が多数設置されていました。今でも、愛知大学や時習館高校の敷地内、南部中学校周辺には、その名残が戦争遺跡として現存します。また、松の木に穴をあけ、そこから油を抽出していた事実も確認できます。

 授業では、戦争遺跡を通し、戦争についての理解を促す場面があったり、豊橋空襲のビデオを見せて、戦争の恐ろしさをとらえさせたりする場面などがありました。戦争を学ぶ際、被害者としての側面だけでなく、加害者としての側面も学ぶ必要があります。こうすることで、回避すべき事象として戦争をとらえさせることにつながります。また、日本が開戦に至った経緯を理解することで、回避するための方法を考えられるようになります。

「身近に戦争に由来するものがあることを知りました」「戦時中、貧しい暮らしをしていたことがわかりました」6年児童の感想の一部です。

 戦後76年、戦争を風化させることなく、平和で豊かである持続可能な社会づくりに向け、一層の学びを推進していきます。ユネスコ協会の皆様、学びのためのきっかけを作ることができました。本当にありがとうございました。



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学校でキャンプファイヤーしました

学校でキャンプファイヤーしました

令和3年11月19日

 

 11月18日(木)授業後、5年生を対象に運動場でキャンプファイヤーを行いました。1学期に野外活動を実施したものの日帰り行程となったため、キャンプファイヤーを実施することができませんでした。その後、5年生スタッフから「どうしても子どもたちにキャンプファイヤーを経験させたい」との願いを聞き、それではと準備に準備を重ね、今日の日を迎えました。

 子どもたちは満面の笑みを浮かべながら、それでいて規律よく踊りやゲームを楽しんでいました。今回、実に多くの方の思いや協力が集まり、実施につながりました。学校職員による計画や準備、野外教育センターによる物品借用の協力、徒歩限定という保護者送迎、そして、もしもの時に備えての地元消防団の要請。どれが欠けても実施は難しかったです。子どもたちに感謝の気持ちをもつようにとの話をすると、大きな声で「はい」との返事が返ってきました。友情や信頼に加え、感謝の心をもつことへの学びもできたようです。

炎は、いつもでも子どもたちの心の中で燃え続けることでしょう。



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栄の子学習発表会を行いました

栄の子学習発表会を行いました

令和3年11月16日

 

 11月13日(土)、栄の子学習発表会を実施しました。コロナ禍の開催ということもあり、全校群読と徒競走、表現活動を中心とした内容での実施です。当日は、雲一つない青天の下で、子どもたちの活躍をご来賓や保護者にご参観いただくことができました。

 併せて、体育館前の松林にギャラリーを設け、「栄DE造パラ」を実施しました。2年・4年・6年・さわやか学級の図工作品を展示し、皆さんにご鑑賞いただきました。

 コロナ禍の昨今、子どもたちが活躍する姿を、なかなかお見せできず心苦しく思っていました。この日は、存分にご披露できたのではと思います。今後も透明感のある学校経営を心がけていきたいと考えています。





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青少年健全育成の表彰を行いました

青少年健全育成の表彰を行いました

令和3年11月8日

 

 本日、給食の時間にテレビ放送にて青少年健全育成に関する表彰を行いました。内容は二つ。一つ目は、健全育成に関する標語表彰です。多くの作品の中から厳選し、最優秀賞と優秀賞の表彰を行いました。どの作品も子どもらしい感性を生かし、語り掛けるような口調で表現されていることが印象的でした。伊奈校区自治会長より、3人の児童が表彰されました。


【最優秀作品(特選)】 

5年2組 鈴木 健介 
      NO密でも 心のきょりは 濃密に


【優秀作品(入選)】  

5年1組 丸田 羽乃  
      運転は あおりじゃなくて ゆとりだよ


 3年2組 野田 真由花 
      お父さん スマホ見ないで わたし見て

 二つ目は、青少年育成賞の表彰です。113日に公会堂にて市教育委員会と市民生委員児童委員協議会より表彰されたものです。前回のHPにて紹介した鈴木伸治さんが受賞されました。今回、貢献の様子を子どもたちにも知らせたいと考え、改めて表彰を行いました。

〇長年にわたり小学校及び中学校に手作りの木工作品を寄贈し、子どもたちの学校生活を応援するとともに、地域の子どもたちを見守り育てる活動を継続している。

・手作りの木工作品づくりに長け、図書館本棚(累計30台)やざら板、縄跳び用ジャンプ台など、毎年様々な作品を栄小学校や南部中学校の子どもたちのために製作し、寄贈している。(活動歴10年)

・また、平成19年より「栄校区おやじの会」に加入。自分の子の卒業後も在籍し、夏のお泊り会や冬のもちつき会、学校の清掃活動など、校区の子どもたちのために積極的な育成活動を継続している。(活動歴14年)


 「水は方円の器に従う」活動しやすい環境のもとで、子どもたちは大きく成長します。子どもたちには、感謝の気持ちをもたせ、支えてくださる方々の思いに、こたえさえていきたいと考えます。今後も皆様方の温かな応援をよろしくお願いします。




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創立70周年記念式典が行われました

創立70周年記念式典が行われました

令和3年11月2日

 

 10月30日(土)、創立70周年記念式典及び芸術鑑賞会が行われました。式典は、祝う会会長 伊奈 史年様のご挨拶から始まり、第1回卒業生 鈴木 八成様による祝辞、実行委員長 白石健太郎様による目録贈呈、6年生児童 林 沙希さんによる児童代表の言葉と続き、校長謝辞にて結ばれました。どの方のお話からも学校と地域の絆や愛校心、郷土愛等の言葉が伺えられ、70年という歴史の重みが伝わってきました。歴代の校長もご臨席くださり、温かいまなざしを注いでくださいました。

 式典後は、ソプラノ歌手 峯島 望美氏によるおしばいコンサート「シンデレラ☆」を鑑賞しました。峯島氏をはじめ、出演者の多くが栄小学校の卒業生です。子どもたちは、プロの世界を間近に感じながら、美しい歌声や楽器演奏に心を奪われている様子でした。

 この会を催すにあたり、実に多くの方々にご協力いただいております。当日の受付や交通整理等、PTAの方々のご協力も必要不可欠でした。70年という歴史が、大勢の方のご協力を生み出したともいえます。

 70周年を終え、栄小学校は新たな歴史を刻みます。様々な絆を十二分に感じながら、感謝の気持ちを忘れず、日々の教育活動に励んでまいります。

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